【東京モーターショー15・ベスト3】日産は「自動運転」の市場投入で一歩先を行く!

一方のトヨタ自動車は今回のモーターショーに先立って、自動運転に関する技術「Toyota Highway Teammate」を発表。

東京五輪開催の2020年までに人とクルマが同じ目的で「ある時は見守り、ある時は助け合う、気持ちが通ったパートナーのような関係」を築く事を目標にしています。

「Mobility Teammate Concept」を実現する重要な技術の柱として、高度な認識・予測判断を行う「運転知能」、車車間・路車間通信を活用し、安全運転を支援するITS Connectを始めとした「つながる」、ドライバーの状態認識、ドライバーとクルマの運転の受け渡しなどを行う「人とクルマの協調」の3点に着目。

先頃、同社がマサチューセッツ工科大学とスタンフォード大学の協力のもと、巨額の研究費を投じて自動運転の中枢を担う「AI(人工知能)」の開発を強化することにしたのも、そうした考えの表れとみられます。

今月6日には2016年1月に米カリフォルニア州に「AI」に関する新たな研究・開発拠点、「TOYOTA Research Institute Inc.」を設立することを正式に発表しました。

約1,200億円を投じて自動運転の要となる「AI」の開発体制を大幅強化するようで、この分野で先行するIT大手の「Google」に対しても優位性を確保する考えのようです。

また、富士重工業の吉永社長はプレス・ブリーフィングで2017年に高速道路での渋滞時追従を、2020年に高速道路上での自動運転を量産車で実現する計画であることを公表しました。

このように自動車各社は2020年を節目として、「自動運転」の実現に大きく舵を切っており、今後は環境技術に加えてこの分野でも世界をリードすることになりそうです。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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