通常のクルーズコントロールでは、ミリ波レーダーからの情報を使って先行車に追従していますが、先行車もITS Connectを搭載している場合には、自動的に車車間通信(クルマ同士の情報交換)をはじめます。
そのメリットは速度変化を早めに伝えることにあります。
たとえば、なんらかの状況変化により先行車がブレーキを踏むなどして減速すると、760MHzの専用周波数を使って、すぐさまその情報が追従しているクルマに伝えられるといいます。
それによって、レーダーが先行車の減速を捉えるより前に、減速することが把握できるので、スムースに速度をアジャストできるというのです。
今回、軽めの渋滞に先行車が追いつくときに、そうした情報が伝わるシーンを助手席で体感しました。
ブレーキランプが点灯した瞬間に、アクセルオフでエンジンブレーキを使った減速をするような振る舞いを想像していたのですが、それほどの反応速度ではない模様。
メーカーエンジニアの説明によれば、先行車のペダル操作ではなく、減速Gの情報をやりとりしているのだそうです。減速する意思ではなく、あくまで減速そのものに反応しているので、これで十分にスムースな走りになっているのだということです。
(撮影・文 山本晋也)
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