もちろん、開発中ですから、止まってしまうような渋滞を苦手としていたり、位置情報の精度不足なのかラインが乱れたりと、すぐに市販できるレベルではありません。自動運転の技術はまだまだ進化が必要と感じられるものです。
それでも首都高という難しいルートを、それなりに走ることができるレベルに達していることから、自動運転が夢の技術ではなく、たしかに2020年には実用可能であることが実感できるものでした。
もっとも、自動運転のハードルはAI関係の技術開発だけではありません。現段階ではセンサーだけでウン百万円という話もあります。
自動ブレーキと呼ばれる「プリクラッシュセーフティシステム」が、数万円~で手に入る状況を考えると、自動運転機能だけでクルマが買えてしまうような価格アップというのはユーザーを選びます。
自動運転の確実性を高める技術開発と同時に、2020年までに現実的なコストを可能にするセンサーや制御系の最適化にも期待です。
(撮影・文 山本晋也)
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