「ヤマハ E-Vino」ホンキの電動スクーター発売

実際に「屋内で」試乗しました。

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エンジンスタートに当たる作業は、メインキーを差し込んでひねって、さらにボタンをひとつ押します。これでスタート準備完了。

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走行モードはノーマルとパワーがあるほか、右手のスロットル付け根に「BOOST」ボタンがあります。

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これは一時的にパワーアップするボタンで、自動的に30秒で元に戻ります。

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ノーマルモードでスタートしてみます。ほぼ、音もなくスルスルとスタートします。思ったほどグッとくる加速感ではなく、なめらかなスタートはフルにスムーズな加速を狙ったものでしょう。途中からの加速も同様です。

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パワーモードにしてみると、少し車体が(人間も?)軽くなったような感覚です。スイスイっと走るイメージですね。

BOOSTボタンも試してみましたが、それほど爆発的なパワーアップを感じるほどではありませんでした。今回は平地の室内なので感じにくいと思いますが、急坂などではグイグイ加速感が変わってくるんじゃないでしょうか。

個人的には初めて一人で取材したのが25年前の未発売の電動スクーターでした。その頃とは、バッテリーも制御も大きく変わってるはずですが、静かでなめらかな加速という魅力は変わらないはずです。だけど、これまで多く普及してこなかったのはコストや航続距離だったりだと思います。

今回のE-Vinoは、既存のスクーターの車体を使い、あえて電動であることは控えめにしています。それだけ、ホンキで「売り」に来た電動スクーターなんだという気概が感じられます。次世代のパワーユニットがやっと実用的に身近な乗り物にも降りてきたんだなと感じました。

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この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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