【祝!世界遺産】軍艦島(長崎県端島)画像ギャラリー ─ 喜びだけでない、これからの課題は?

明治日本の近代化を象徴するということで「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産のひとつに登録が決定した長崎県の端島、通称「軍艦島」です。

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もともとは島というほどではない「瀬」であった部分を、炭鉱とするため明治時代から埋め立てを6度ほど行い、住居はもちろん、小中学校、病院、映画館、歓楽街もあったひとつの町に成長しました。長崎県にあり、長崎市に属しますが、離島であり船でアプローチするしかありません。

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日本初の鉄筋コンクリート造の高層アパートが作られたり、テレビの普及率が日本一だったり、住民たちは現在の姿からは想像できない近代化された生活を送っていたとも言われます。

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1974年(昭和49年)に炭鉱が閉山されてから無人島となっています。

写真を撮った2009年当時は、「このままの状態を維持」するのではなく、「このまま荒廃していく状態にしておく」という選択肢での世界遺産登録も考えられていると聞きました。が、今回世界遺産に登録されるのは、島の全部ではなく、石炭の生産施設や護岸部分であり、いわゆる廃墟としての部分は含まれていません。今後、どのように保存されていくのかなどにも、注目です。

(文・写真:clicccar編集長 小林 和久)

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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