日産のふみ間違い衝突防止アシストと前方衝突予測警報の実力とは?

もうひとつの前方衝突予測警報は、「Predictive Forward Collision Warning(プレディクティブフォワードコリジョンワーニング)」と呼ばれる技術で、スカイラインに搭載されています。

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ミリ波レーダーセンサーを使い、2台前を走る車両の車間と相対速度を検知し、自車の減速が必要と判断すると、表示と警告音により注意を促すというもので、2台前のクルマを検知していますから、エマージェンシーブレーキは作動せず、警告音も仰々しいものではなく、文字どおり注意を促す軽い印象の音になっています。

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しかし、前方への注意力は着実に高まりそうですから、ブレーキの踏み遅れが原因となる玉突き事故を未然に防ぐ効果は期待できそう。

この体感プログラムはステアリングを握るのではなく、同乗走行でした。スカイラインの前には、全長5294×全幅2039×全高1920mmのインフィニティQX80が小山のように立ちはだかり? その前を走る赤いスカイラインは車内(後ろのブルーのスカイライン)からは見えません。

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QX80が急に車線変更をしていなくなると、目前に赤いスカイラインが急減速(止まっている)という状況でしたが、テストの速度域なら(当然ですが)前方衝突予測警報後に十分停止することができました。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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