ドライバーのアクセル操作は踏み込んだ量と時間という2つの要素があります。
アクセル操作に応じてエンジンが力を発揮、そして加速度が強まることが、レスポンスとして感じられ、軽快感につながります。
そうしたアクセルペダル操作に対する車両の応答性を「ヤクド」を指標に作り込んだのがロードスターというわけです。
「ヤクド」とは、漢字で「躍度」と書き、英語では「Jerk(ジャーク)」と表記する加速度を微分した(m/s3)もので、「加加速度」とも記します。
新型ロードスターでは、最速でアクセル操作をしたときのヤクドについて、初代ロードスター(NA型)よりも速く、そして先代ロードスター(NC型)と同等のヤクドになるように開発、実現させているそうです。
これが、原点回帰と表現されることもある初代ロードスター並みの軽快感につながっているのでしょう。もちろん、最大最速ヤクドに到達する場合でもアクセル操作とのリニアリティを重視しているといいます。
感性だけでなく、数字だけでもなく、感覚と数値の両面から煮詰めているからこそ、ロードスターならではの軽快さをドライバーは感じることができるのでしょう。
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(撮影:前田惠介 文:山本晋也)