【レッドブル・エアレース千葉】空のF1パイロットはこんなヤツら」──エアレースの楽しみ方・その3

No.22 Hannes Arch(ハンネス・アルヒ)47歳 オーストリア
※レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ 2008 チャンピオン

Arch22

アルヒは民間パイロット出身の冒険家です。世界各地の山への登頂や、崖からのベースジャンプを成功させています。

2007年から参戦しているアルヒは2008年に初勝利を挙げるとベテランをかわして総合優勝。一気に注目される存在となりました。アルヒは表彰台の常連ですが、ポール・ボノムとは長年のライバル関係にあります。2009,10,14年シーズンは惜しくも2位。開幕戦アブダビは幸先よく優勝。今シーズンのタイトル奪還を目指します。

 

No.9 Nigel Lamb(ナイジェル・ラム)59歳 イギリス
※レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ 2014 チャンピオン

Lamb9

父親の影響でパイロットへの道に進む。 18歳の時ローデシア(現ジンバブエ)空軍に入隊。除隊後、アエロバティック(曲技飛行)チームに参加。英国選手権で8年連続優勝。

Lamb MXS-R

キャリアを通じて成績を伸ばし続けて、昨年遂にチャンピオンを獲得。年齢を重ねながら成長できることを証明するファンのみならず仲間から最も尊敬されているパイロット。

 

No.55 Paul Bonhomme(ポール・ボノム)50歳 イギリス
※レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ 2009,10 チャンピオン

Bonhomme55

ボノムは父親がパイロット、母親がCA、兄が旅客機パイロットと飛行機一家に育ち、16歳の時に飛行場でハンガー・機体の清掃や給油などの雑用からキャリアをスタートさせ、18歳の時にライセンスを取得しました。なお、本人もレースを離れれば旅客機のパイロットとしてボーイング747を操っています。

Bonhomme EDGE540V2

2003年以降50レース中36回表彰台に上り、通算13勝を挙げ、2009,10年と2年連続で総合優勝を飾っており、Red Bull Air Race史上、最も大きな成功を収めているパイロットです。

 

No.27 Nicolas Ivanoff(ニコラス・イワノフ)48歳 フランス

Ivanoff27

イワノフはロシア人とギリシャ人の血を引くコルシカ島出身のフランス人。コルシカ島の航空学校の教官として長らく従事した後、1990年からアエロバティックパイロットとしてのキャリアをスタート しました。

Ivanoff

1997年にアエロバティックフランス代表に選出されると、2000年に世界選手権のチーム優勝に貢献、個人でも2004年のフランス選手権アンリミテッドクラス2位を獲得しています。彼のチームは常に空気力学の研究開発を行っており、搭乗機は最新仕様になっている場合が多くみられます。またフランス人らしく公私でスタイリッシュな服装でファンの目を楽しませており、レース時はスカーフとグローブを身に着けて登場します。

 

No.12 FRANCOIS LE VOT(フランソワ・ルボット)45歳 フランス

Francois12

仏空軍のエアロバティックチームに12年間在籍後、フランス軍トップガンの育成教官となりました。 室屋義秀と共に 2008 年にレッドブル・エアレース・トレーニング・キャンプに参加しスーパーライセンスを取得。2014年よりレッ ドブル・エアレースのチャレンジャーカップに参戦しています。

Francois EDGE540V2

その卓越したスキルで同シーズンの終りにマスター・クラスへステップアップした。その飛行スタイルは、ライバル のパイロットをも感銘させる程滑らか且つ効率的で、開幕戦では初登場・初優勝が期待された程の腕前。