【レッドブル・エアレース千葉】空のF1パイロットはこんなヤツら」──エアレースの楽しみ方・その3

No.91 Peter Besenyei(ピーター・ベゼネイ)54歳 ハンガリー
※レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ 2003 チャンピオン

Besenyei91

Red Bull Air Raceの設立と発展に大きく関わったベネゼイは、Red Bull Air Raceのゴッドファーザーと呼ばれています。最初の5シーズンは常に優勝争いに絡む活躍を見せ、デビューした2003シーズンで優勝、2004〜06シーズンは3年連続2位、そして2007年には3位を記録。

Benesey CorvusRacer540

普段はハンガリー航空局のテストパイロット兼アエロバティック指導教官として活動しています。Zivko Edge 540、Extra、MXSとエアレースで使用された飛行機すべてに搭乗経験のあるベゼネイは、2010途中からは自身が開発に関わったCorvus Racerに搭乗しています。

 

No.8 Martin Sonka(マルティン・ソンカ)31歳 チェコ

Sonka8

ソンカは少年時代、12年間に渡り器械体操選手だったという異色の経歴を持っており、2005年にアエロバティックチェコ代表に選出され、2006年からはアンリミテッドクラスで活躍しています。

Sonka Edge540V3

これまでアンリミテッドクラスで4度のタイトルを獲得、2011年にはフリースタイル世界選手権2位の成績を収めています。Red Bull Air Raceには2010シーズンにデビュー。チェコ空軍でL-159 ALCAと超音速機JAS-39のパイロットを務めながら同軍のアクロバットチームのメンバーとしても活動しています。

 

No.84 Pete McLeod(ピート・マクロード)31歳 カナダ

McLeod84

マクロードはウェスタン・オンタリオ大学で経済学を学んだ経歴を持っており、Red Bull Air Raceでもその勤勉な姿勢を見せ続けています。デビューの2009年シーズンは総合15位で終えましたが、翌2010年には総合5位へと一気に躍進しました。

McLeod EDGE540V3

この若きカナダ人は、Red Bull Air Race史上最年少のパイロットとしてデビュー以来、注目を集め続けています。ベテランのアドバイスを貪欲に吸収したマクロードは、2シーズン目に上位に食い込むようになり、他のパイロットたちを凌ぐ存在にまで成長。その強い意志と高い集中力を武器に、史上最年少王者になるべく日々努力を重ねています。

 

No.21 Matthias Dolderer(マティアス・ドルダラー)34歳 ドイツ

Dolderer21
航空学校を経営する両親の元でドルダラーは育ち、3歳の時に父親と共に初めて空を飛ぶと、5歳の時にその魅力に気づき、14歳の時に初の単独飛行を記録。その後は迷うことなくパイロットへの道を歩みました。

Dolderer Edge540V3

デビューシーズンとなった2009年の最終戦バルセロナで3位を記録しベテランパイロットたちを驚かせるなど、Red Bull Air Raceで最も期待される若手パイロットのひとりとして活躍を続けています。

 

No.95 Matt Hall(マット・ホール)44歳 オーストラリア

Hall95

マット・ホールはRed Bull Air Raceに参加する以前は、王立オーストラリア空軍のエリートパイロット育成担当を務めていました。軍時代に18年間F-15イーグル及びF-18ホーネットのパイロットを経験、あらゆる飛行演習でトップの成績を残しているほか、イラクでも米空軍と共に戦闘任務に就いた経歴を持っています。

HALL MXS-R

2009年に参加したRed Bull Air Race World Championshipではルーキー史上最高位となるシーズン総合3位と全戦ポイントという快挙を成し遂げました。ラム選手同様、改良されたMXS-Rに搭乗することから、好成績が期待されています。