【ギョーカイ先走り08】次期プリウスは走りに注目

 FUN TO DRIVEというのは、トヨタのキャッチコピーでした。しかし運転して楽しいと思うには、そもそもクルマがそういうものに仕上がっている必要があります。ドライバーに応える性能をクルマが持っていなければ、単なるドライバーの自己満足になってしまうのです。
プリウスのハイブリッドシステムを移植した、アクセラハイブリッドというクルマが存在します。それに乗ると驚くことがあります。ブレーキを踏むと左へ左へとクルマが進んでしまうことです。アクセルを全開にすると、逆に右へ右へと進もうとします。これはコーナーウエイトというのですが、左右の重量配分がアンバランスであるために発生します。
 つまりプリウスのハイブリッドシステムは、左側に偏って大きな荷重がかかっいるわけです。それがアクセラでは症状として出るのですが、プリウスでは出ないのです。それはプリウスというクルマはそれだけ鈍感に作られているからで、結局ハンドリングのレベルを高めることができません。

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 そうした傾向について、特に豊田章男社長は敏感に反応したはずです。そうした傾向はすでに出ています。今年フルモデルチェンジした新型アルファード/ベルファイヤでは、リヤサスペンションを新開発のダブルウィッシュボーンとしました。旧型までのトーションビーム式サスペンションは、生産コストだけにメリットがあり、とくにアルファードのような重量級のモデルではデメリットばかりが目立っていました。それをコストが倍増するにもかかわらず、ダブルウィッシュボーンへと革新したわけてす。
 そして、それが新しいアーキテクチャー、TNGAでも同様です。おそらく新型プリウスだろうと思われる、公開されたプラットフォームの写真ではいくつかの特徴的な部分が見えます。ひとつはストレートでガッチリとしたサイドシルで、これはトヨタ86でも使われた低重心構造でしょう。ボディ剛性を低い位置で確保すれば、それだけ重心が下がるわけです。しかも、このストレートな構造は、おそらく超高張力鋼板などの硬い素材ではないか、と思います。