ミライを走らせて感じたトヨタの水素へのホンキ度【TOYOTA MIRAI試乗】

クルマとしての印象は静かなほかに、シートが大きめで座り心地がよく感じられます。フロントシートの下にはミライの命とも言える燃料電池そのものを含んだユニット「トヨタFCスタック」があり、リヤシートの下には高圧の水素ボンベがあります。そのため全体が大きくなった部分もあるでしょうが、シート自体は薄く作らざるを得なかったと言います。けれど、表皮材などを工夫してしっかりとしたシートに仕上がっているのは賞賛に値します。

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国を挙げての水素プロジェクト。トヨタの威信にかけてぜったいに失敗は許されないクルマがトヨタ・ミライです。まだ誰もが乗れる価格、インフラ状況にあるとは言えませんが、少なくともミライ自体はクルマとして誰にも不満の出ない仕上がりになっています。水素にかけるトヨタの本気度は、ミライに乗ってみるとしっかりと伝わってくるのがよくわかりました。

(文・写真:clicccar編集長 小林和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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