いずれにしても高級車並みの車両価格であり、FCVを普及させるためには更なる低価格化が求められるのは言うまでもありません。
そうしたなか、先頃開催されたジュネーブモーターショーで同社がFCVの価格戦略について触れたようで、海外メディアで話題になっています。
それによると、経営陣から通常15年ほど要する市場への浸透期間を圧縮して2022年頃までに車両価格の大幅引き下げを達成するよう、指示が飛んでいると言います。
これを受けて社内では欧州の上級ディーゼル車並みの価格まで引き下げることを目標にコストダウンに取組んでいる模様。
大幅なコストダウンには販売ボリュームの増大とともに、FCVの心臓部、FCスタック(燃料電池)や高圧水素タンクの構造見直しが効果的。
燃料となる水素についても圧縮水素に代わる「液化水素」を使用することでハンドリング性が向上することから、水素供給設備のコストダウンにもつながる可能性が有るため、FCV側の液化水素への対応が期待されています。
このようにFCVの低価格化にはまだまだ余地が残されていると推測され、今後の技術革新が注目されます。
■トヨタ MIRAI Webサイト
http://toyota.jp/mirai/?padid=ag001_i_carlineup_search
■ジュネーブモーターショー2015
http://www.salon-auto.ch/en/
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