そこで注目されるのが、ホンダが開発中の1リッター3気筒の直噴ターボエンジン。すでに次期フリードに搭載されるのが確実で、次世代のフィットでは主役となるエンジンです。排気量を拡大したことで、ブーストをあまり上げずにノンターボのようなリニアなフィーリングのままで、パワーアップすることが可能になります。S660ならぬ、S1000というワケです。
フリードのものをそのまま使ったとしても125ps以上になり、つまりS660の2倍近いパワーを獲得することになります。問題は、極端に薄く設計されたS660のエンジンの代わりに、新しい3気筒エンジンが入るのか?? ホンダは先に高性能な「靴べら」を開発する必要がありそうです。
ただ、難しいのであれば、いっそリヤセクションを内部から一新してワイドボディ化すればリヤのトレッドが拡大され、デザイン的にもグッと安定感と迫力が増します。タイヤサイズは、2倍近くなったパワーに対応するためにも、もっとワイドなものを装着することでしょう。
そういう姿になってこそ、リアルスポーツではないでしょうか。幸い(?)なことにヨーロッパからの注目度も高く、日本での発売とともにリクエストが届くことでしょう。ヨーロッパでは軽自動車という日本固有の枠に捕らわれる必要はなく、自由度が高くなります。タイプRはそのS1000をベースに……。
そんな将来の発展性をイメージさせるS660は、やはりリアルスポーツだからなのでしょう。今月末、正式に発表される予定です。
(岡村神弥)
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