ホンダ・ジェイドの「先進安全技術」はレジェンド同等のセンサーを使う

ジェイドに搭載される「ホンダ センシング」の内容は、オデッセイと同等といえるものですが、間もなく発売となるホンダのフラッグシップセダンであるレジェンドのホンダ センシングに比べると、違いもあります。

ステアリング操作によって事故を防ぐ『歩行者事故低減ステアリング』は採用されていませんし、またACCについてもレジェンドが停止まで含めた渋滞追従機能付きなのに対して、ジェイドは30~100km/hの範囲をカバーするもので、停止や微低速での追従はできません。 

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果たして、この違いはどこからくるのでしょう。センサーの違いなのでしょうか。

ジェイド発表会にて「ホンダ センシング」の担当エンジニア氏に、その点を質問したところ。フロントグリル裏に配置されたミリ波レーダー、フロントウインドウ上部に置かれたカラーカメラともにレジェンドとジェイドは共通で、「ホンダ センシング」としてのセンサー性能は同じレベルにあるといいます。

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機能の違いを生む理由は、車両側のメカニズムあるということです。

たとえば、ACCが30~100km/hの範囲となっているのは、停止までをカバーするには停止保持のためにEPB(電動パーキングブレーキ) が必要で、レジェンドはEPBなので渋滞追従が可能ですが、ジェイドは機械式パーキングブレーキのために停止・微低速をカバーできないということなのです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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