埼玉県民は補助金上乗せでFCVが400万円程度で買える?

そこで埼玉県ではFCV普及に向けて、トヨタ自動車が昨年12月に発売した「MIRAI」を始めとするFCVに対して、国の補助金(202万円)とは別に1台あたり100万円程度の補助金を上乗せする検討を始めたそうです。

産経新聞によると、同県の上田県知事が1月27日の定例会見で、県による補助金上乗せ(全国初)により、車両価格を400万円程度に抑えれば手を挙げる人は多く、「100台くらいは埼玉で受けたいと思っている」との考えを表明した模様。

東京都も既に今年度予算で1台当たり約100万円の補助金を交付する方針を決めており、同県もこれに追従する形。

HONDA_FCV

県内で実際に100台のFCVを走らせて浸透を図り、FCV普及を加速させる考え。

埼玉県では今年を水素元年と位置付け、東京オリンピックが開催される2020年にはFCVの台数を6,000台、2025年には6万台の普及を目指しており、全国をリードする目標を掲げているそうです。

また水素ステーションについても来月末時点で県内に4ヵ所設置する予定で、5年後までに17ヵ所、10年後までに30ヵ所に増設する計画とか。

埼玉県が率先するFCV普及活動が今後、他県にも伝播して行くことになりそうです。

■埼玉県「水素エネルギーの利用について」アンケート結果まとめ
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0301/supporter/kani67.html

〔関連記事〕

トヨタ「MIRAI」がFCVで先行するヒュンダイを圧倒!
https://clicccar.com/2015/02/03/291477/

2020年までにFCV用水素の値下げが本格化する!?
https://clicccar.com/2015/02/02/291331/

水素ステーション運用コスト低減がFCV普及加速の鍵に?
https://clicccar.com/2015/01/30/290820/

メルセデス・ベンツ日本、FCV導入でトヨタに対抗か?
https://clicccar.com/2015/01/28/290228/

トヨタが燃料電池車「MIRAI」増産に踏み切ったワケは?
https://clicccar.com/2015/01/27/290163/

Avanti Yasunori

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる