ソニー損害保険株式会社による「2015年 新成人のカーライフ意識調査」によれば、新成人の運転免許保有率は57.1%(AT:31.9%、MT:25.2%)と回復傾向。
しかし「クルマに興味がある」と回答した新成人は46%と、調査が始まって以来初めての過半数割れ。運転免許の保有率は上がっているにもかかわらず、クルマに関心ある若者は着実に減少しているのです。
新成人の大半はクルマについて「単なる移動手段としての道具(53.8%)」と回答。
ですが、その一方で「運転自体を楽しむ(23.2%)」や「家族・友人・恋人との時間に楽しみをもたらす(19.6%)」といったポジティブなイメージを抱いている人も少なくないようです。
たしかにクルマがあれば、いつでもどこへだって行けるようになります。そのうえ空調完備で快適。宮沢賢治の言葉を借りるなら「雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ」といったところでしょうか。プライベートな空間だから、公共交通機関と違って、人目を気にすることなくワイワイできるのも大きな魅力ですよね。
でも、そのような魅力を知りつつも、残念ながらマイカーを持つとなると「維持費」が……。ガソリン代や駐車場代、各種の税金や車検に諸々の消耗品。そこに追い打ちをかけるのが、若いほど高額な任意保険。若者がクルマを持つのに超えなければならないハードルは高く、マイカーを持っている人の割合は約13%と、調査が始まった2010年から徐々に減少しています。
おまけに事故の際のアレコレまで想像してしまうと……。
クルマの魅力には気付いているのに、色々な不安から、マイカーはもちろんクルマの運転からも距離を置いているのが現状なのです。