消費税率アップで冷え込む市場を活性化させる注目の3台

2014年4月に消費税率が8%に引き上げられたことは、自動車販売に大きな影響を及ぼしています。

先日、相次いで発表された国内乗用車メーカー各社の4~9月国内販売実績は軒並み前年同期比を下回る、お寒い状況となっています。

SUZUKI HUTSLER_37

海外生産、海外販売が好調ゆえに全体としてはプラスとなっている印象もありますが、国内市場の冷え込みは厳しさを増している印象です。

そうした国内市場に一筋の光となっているのがスズキ・ハスラー。 

消費税率引き上げという逆風にも関わらず、スズキ・ハスラーの2014年4~9月の販売台数は5万8226台と好調。

ハスラー自体が前年には存在しないモデル、カテゴリーですので、この台数は純粋な増加といえましょう。そして、スズキの軽四輪車全体の販売台数は32万8782台、前年同期比108.9%となったわけです。

もしハスラーの純増がなく、埋め合わせもできなかったと仮定すると、2014年4~9月のスズキ軽四輪車の販売台数は27万556台で前年同期比89.6%となってしまいます。それだけハスラーの商品力が全体の数字に影響しているというわけです。(いずれも販売台数は全軽自協調べ)

つまり、魅力的なモデルが増えれば、消費税率引き上げによって冷え込んだ国内市場の活性化が期待できるのです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる