ロードスター25周年記念車が25台限定のワケは?

1989年に登場したロードスターは、今年は25周年の節目を迎えます。

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そして、現行型NCロードスターは来年フルモデルチェンジと言われています。

その記念すべき年の、NC型最後の特別な記念車は、日本でわずか25台の限定販売となっています。

世界で1000台生産され、販売される25周年記念車としては、祖国である日本の割り当てが少な過ぎなんじゃないか?と誰もが思うところです。

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その点について山本修弘主査は、特別な思い入れを込めた特別な記念車なので、手間隙をかけて作られる25周年記念車なので、25にもこだわりたかったといいます。

そのこだわりの部分は、ボディカラーはアテンザなどに採用されるソウルレッド。実は、魂動デザイン以外にこのカラーは用いないのが通例なんですが、今回特別に25周年を記念して採用されたそうです。しかし、この塗装はロードスターが生産される宇品工場では塗ることができません。そこで、Aピラーをブラックに塗って、手作業でマスキング作業をし、台車に乗せて防府工場へ運ばれるとか。ヘッドライトベゼルもブラック調で特別なものです。

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エンジンは、10周年記念車と同じような手法を使い、ピストン、コンロッド、フライホイールを生産されたものの中から、公差の範囲内の軽いものを選び出し、それだけを25周年記念車に組付けられるそうです。結果、バランスにすぐれ、吹け上がりもよく、10周年記念車では長持ちしている、といいます。

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内装はホワイトのレザーを基本として、シートサイドにブラック、ステッチには赤い糸を用いられます。

なお、トランクにアンテナがあるのはアメリカ仕様なためで、国内向けは装着されません。

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この超稀少な25周年記念車は、5月27日午後8時から、専用サイト(http://www.roadster.mazda.co.jp/25th/)にて商談予約をしてから販売となります。

即完売必至のロードスター、欲しいかたは、27日の7時台からPCの前で待機して下さい

(小林和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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