4月18日から27日までの期間で開催中のニューヨーク国際オートショーで2014年度WCA(ワールド・カー・アワード)の受賞車が発表されました。
「WCA」は2005年にスタートした「世界で一番のクルマ」を決める自動車賞。
2012年秋から昨年秋までの間にデビューした新型車の中で現在生産中、かつ世界2大陸以上で販売している事が受賞対象となっています。
第10回を迎える今回はアジア、ヨーロッパ、北米など日本を含む世界22ヶ国、69名の自動車ジャーナリストが選考委員を務めました。
2014年度最終選考に残った3台(アウディA3、BMW4シリーズ、MAZDAアクセラ)の中からイヤーカーに輝いたのは「アウディA3」。
MAZDAの新型「アクセラ」は最終選考まで進んだものの惜しくも受賞を逃しましたが、欧州の並み居る強豪モデルと対等に肩を並べた事自体、立派と言えそうです。
アウディが受賞するのは2005年に続いて今回で2回目。これまでにVWが最多の4回、BMWが1回受賞していますが、日本勢も日産が2011年に「リーフ」で、MAZDAが「デミオ」で、トヨタが「LS460」でそれぞれ受賞した経緯があります。
ちなみに歴代のWCAイヤーカーは以下となっています。
2013年 VW 「ゴルフ」 2008年 MAZDA 「デミオ」
2012年 VW 「up!」 2007年 レクサス 「LS460」
2011年 日産 「リーフ」 2006年 BMW 「3シリーズ」
2010年 VW 「ポロ」 2005年 アウディ 「A6」
2009年 VW 「ゴルフ」
また他の4つの賞の受賞候補と受賞車(★印)は…
ワールド ラグジュアリーカー
・メルセデス・ベンツSクラス ★
・ベントレー フライング・スパー
・ランドローバー レンジローバースポーツ
ワールド パフォーマンスカー
・ポルシェ911 GT3 ★
・シボレー コルベット・スティングレー
・フェラーリ458スペチアーレ
ワールド カーデザインオブザイヤー
・BMW i3 ★
・Mazda3(アクセラ)
・メルセデス・ベンツCクラス
ワールド グリーンカー
・BMW i3 ★
・VW XL1
・アウディA3スポーツバックg-tron
「ワールド カーデザインオブザイヤー」と「ワールド グリーンカー」は今春日本にも導入が開始されたBMWの新型コンパクトEV「i3」が受賞。
ワールドグリーンカー部門で「i3」は受賞候補のアウディのCNGモデル「g-tron」とVWのディーゼルHV「XL1」 を抑えての受賞となります。
WCA主催団体は同車の先進的なデザインに加えて、ボディの骨格部分にCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)を本格採用するなど、積極的な軽量化による究極の燃費効率を追求した点を高く評価。
ちなみに2013年度は米ラグジュアリーEVのテスラ「モデルS」が受賞しています。
今回の受賞車を見渡すと、確かに各部門で「世界で一番」に選ばれるだけの資質を持ったクルマ達が揃っていると感じる一方で、環境性能で先端を行く日本車の中から「ワールドグリーンカー」についても候補を多く排出できるよう、今後の日本車メーカーの頑張りと技術力に期待したいところです。
■BMW i3 Webサイト
http://www.bmw-i-jp.com/BMW-i3/
■WCA 2014 Webサイト
http://www.wcoty.com/web/
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