PHVのトヨタ「NS4」が次期マークXの「Re BORN」に最適!

トヨタの中核を成すFRセダンと言えば「マークX」。

2009年10月に登場した現行モデルはクラウンが6,000~7,000台/月以上のペースで売れているのに対して、モデル末期が近い事もあり、平均1,400台/月の販売状況。

TOYOTA_NS4

国内市場でエンジンのダウンサイズが進む中、マークXはクラウン並みの排気量である2.5Lと3.5Lモデルのみで、HVモデルが無い事もあり、今一つ人気面でパンチに欠けるのも事実。 

現行モデルは発売後既に5年目を迎えており、本来なら今年フルモデルチェンジされる筈ですが、巷の噂では2015年に延期されるとの情報も。 

TOYOTA_MARK_X

FRからFFになる?との話も一昨年から囁かれていますが、同クラスにはHV専用車の「カムリ」が存在する為、販売上で被らないように配慮する必要が有りそうです。 

そこで浮上して来るのが兄貴分のクラウンや兄弟クラスのカムリとは全く異なる魅力的なエクステリアデザインをまとったHVセダンへと変貌させる案。 

それには一昨年にトヨタがデトロイトモーターショーで発表したコンセプトPHVの「NS4」をベースにするのがやはり最適と言えそうです。 

現行マークXのスペックが全長4750mm×全幅1795mm、ホイールベース2850mmに対して、「NS4」のスペックが全長4,650mm×全幅1,770mm、ホイールベースが2,700mmと、次期マークXを若干ダウンサイズするには程良いサイズ感。 

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スポーティグレードを望む顧客向けには現行モデルのように専用チューニングを施した「Gs」グレードをラインナップ、「スポーティHV」路線を打ち出すという案。 

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クラウンがモデルチェンジした際、「トヨタもクラウンも生まれ変わらないといけない」と豊田章男社長が強調していたように、マークXもそろそろ「Re BORN」する必要性が高まっているように感じるのは筆者だけでは無い筈。 

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やがてその全貌が見えて来そうな次期マークX。出来れば華麗な変身ぶりに期待したいところです。 

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 (Avanti Yasunori) 

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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