鉄よりも40%軽いチタンが導く未来とは?【スマートエネルギーWeek2013】

地球上に広く分布するチタンは、レアメタルやレアアースのように生産地が限られないメリットがあり、鉄よりも約40%も軽く、アルミよりも重いですが約2倍の強度を誇ります。

しかしプレス成形が難しく、しかも高価。チタンというとクルマではマフラーなどがあり、身の回りの品ではゴルフクラブやマグカップなどもありますが、まだまだ馴染みがあるとはいえません。

スチールよりも30%の軽量化を実現したシートフレーム

服部板金工業が特殊技術として実現したのが、チタンの冷感プレスで手軽に量産できる加工技術です。約1年をかけて、チタン鋼板の板厚1.0mmとチタン鋼板の板厚2.0mmを使った冷間プレスによる絞り成形を実現。これにより、たとえばマフラーはもちろん、シートフレーム(フレームASSY)などの製品を生み出せるそうです。最大のメリットは軽量化で、鉄で作ったフレームと持ち比べるとその差は歴然でした。

チタン製マフラーに塗装を施した商品例

クルマの軽量化に欠かせない材料置換は今後ますます増えていくはずで、チタン加工製品がより身近になるはずです。

■服部板金工業
http://www.hattori-bk.co.jp/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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