アウディR8のトランスミッションがマニュアル感覚の2ペダルMTとなってマイナーチェンジ

一見してスーパースポーツカーでありながら、4WDであるクワトロの恩恵もあり拍子抜けするほど乗りやすいアウディR8。ほかのアウディ車らしく、いかに高性能であっても普段使いはあくまでジェントルに振る舞えるという、同ブランドらしい特徴を感じさせるモデルです。 

価格はCoupe4.2FSI quattroの6MTが1749万円、7速Sトロニックが1819万円。Coupe5.2FSI quattroの6MTが2069万円、7速Sトロニックが2139万円。Spyder5.2FSI quattroが2359万円です

とはいっても軽量アルミボディに4.2LのV8もしくは、5.2LのV10の強心臓を積むだけに、ひとたび踏み込めば圧倒的な加速と4WDならではのトラクションを味わえるわけですから、庶民はただ指をくわえて眺める憧れの存在でしかないわけです。

インテリアでは、パワーウインドウスイッチパネルなどにアルミニウム調パーツを施すなど、クオリティアップが図られています

2013年モデルである今回のマイナーチェンジでは、従来のRトロニックシーケンシャルギヤボックスから7速Sトロニックトランスミッションへの変更が最大のポイント。同トランスミッションは、フォルクスワーゲンではDSGと呼ばれていますが、MT感覚のダイレクトな変速が瞬時に完了するという、現代を代表する2ペダルMTです。

これにより0-100km/h加速は、-0.3秒の4.3秒(V8)、3.6秒(V10)、3.8秒(スパイダー)とMTを凌ぐ加速性能と省燃費を実現しています。また、ブレーキも放熱性に優れたウェーブブレーキディスクを搭載するなど変更されています。

内外装も化粧直しが施され、エクステリアでは新開発のLEDヘッドライトやリヤコンビランプを採用し、フロントバンパーやミラー、エグゾーストノート、R8バッジも変更。インテリアでは、コンソールまわりにハイグロスブラックパーツを配置し、シフトパドルも新意匠が採用されています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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