11代目となる新型カローラは「東北からニッポンを元気に」を合言葉に、トヨタの第3の生産拠点となる東北宮城にあるセントラル自動車宮城工場で生産され、震災後の雇用面と自動車関連産業の復興に寄与しています。
2012年5月11日に発売開始された新型カローラの生産を行うセントラル自動車は、関東自動車工業、トヨタ自動車東北の3社が加わり「トヨタ自動車東日本株式会社」を7月1日に発足させ、より東北を活気づけています。
その東北から生み出される11代目カローラは、歴代カローラがモデルチェンジごとにボディサイズを拡大してきた中、初のダウンサイジングとなりました。
セダンのカローラアクシオが全長で50mm、ワゴンのカローラフィールダーが全長で60mm、全高で5mm低くなっています。
ボディサイズはダウンサイジングされましたが、室内空間は広く取られ、後席のニースペースは+40mm拡大。
アクシオは前席のヘッドクリアランスを+10mm拡大した他、ワゴンのフィールダーではラゲッジスペースの長さを90mm高さを50mm拡大し、使い勝手を向上させています。
他にもAピラーやCピラーを細くし、ドアミラーの取り付け位置を最適化することで、視認性を向上した他、VSC(横滑り防止装置)、TRC(トラクションコントロール)と言った安全装備も全車標準装備となっています。
装備面では運転席ベンチレーション&ヒーター付シートをアクシオ最上級グレードの1.5LUXELに標準装備、アクシオ、フィールダー共に花粉除去モード付オートエアコン等を一部グレードに設定し、快適性も向上しています。
パワーユニットは、アクシオに実用性の高い1.3Lモデルが新たに追加された他、フィールダーにはパワフルな1.8Lエンジンを設定。1.5Lモデルにはアイドリングストップ機構をオプション設定し、環境性能にも配慮しています。
カローラらしいマジメなフルモデルチェンジと言える11代目は、よりコンパクトになり、アクシオは高齢者にも安心して扱えるクルマに、フィールダーはアクティブなライフスタイルを送る人達にピッタリのパッケージングと言えそうです。
(井元 貴幸)
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