航続距離200kmを誇るマツダ・デミオEVの納車始まる

2012年7月に発表されたマツダ・デミオの電気自動車がついに市販開始です。

といっても、当初の予定通りに一般向けの市販はなく、官公庁や法人向けのリース販売のみ。その第一号となる最初の5台が、2012年10月4日、広島県に納入されたということです。

この5台を含めて、広島県への納入予定は全15台。そのほか広島市、呉市、府中町、三次市、山口県、防府市など中国地方の地方自治体を中心に、合計で約100台を販売する予定とのこと。

型式に(改)がついていることからもわかるように、メーカー製コンバージョンEVといえる状態で、型式認証を受けているわけではないので、諸元データはマツダによる自社測定値となりますが、その数字でいえば国内最高レベルの電費性能となるデミオEV。

今回のリース販売により、ユーザビリティや電気駆動技術などについての知見を深め、さらに完成度を上げた一般向け市販を期待したいものです。

●デミオEV 主要諸元
車名 デミオEV
型式 DBA-DE3FS(改)
駆動方式 FF
乗車定員 5人
全長/全幅/全高 3900mm/1695mm/1490mm
車両重量 1180kg
交流電力量消費率(JC08モード) 100Wh/km
一充電走行距離(JC08モード) 200km
駆動用バッテリー 種類 リチウムイオン電池
総電圧 346V
総電力量 20kWh
最高出力 75kW<102PS>/5200~12000rpm
最大トルク 150N・m<15.3kg-m>/0~2800rpm
充電時間 普通充電(AC200V・15A) 約8時間(満充電)
急速充電  約40分(80%充電) 
車両本体価格 357.7万円(税込)

なお、平成24年度クリーンエネルギー自動車等導入費補助事業による補助金の上限は95万円と設定されています。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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