なんとなく、そんな予感がしていました(エヘン!)。
TOYOTA GAZOO Racingブースで1月14日(土)13時からスケジューリングされていたステージイベント『ニュルブルクリンク・世界の自動車メーカーが挑み続ける理由(ワケ)』。
正直、このタイトルを見てピンときました。イベントのタイムスケジュールが書かれたボードには、参加メンバーは一切の記載がありませんでしたが……。
そうです、昨年の東京オートサロンでは、北米デトロイトショー出張のため土曜日の夕方に会場に到着した「モリゾーさんが登場するのではないか?」というクリッカーの“読み”です。
その予感はズバリ的中しました!!
大勢のファンが詰めかけたステージには影山正彦選手、木下隆之選手、飯田章選手が登壇。続いて、STi(スバルテクニカインターナショナル)監督の辰巳英治さん、ポリフォニー・デジタル代表取締役の山内一典さんが登場しました。
自動車ブランドの枠を超えたこのメンバリングだけでもすでに“豪華”なんですが、さらなるサプライズゲストとしてトヨタ自動車の豊田章男社長が登場。まさにニュルブルクリンクに集う世界の自動車メーカーの話が続々と繰り広げられました。
豊田章男社長は「亡くなった成瀬(弘)さんがニュルブルクリンクの魅力を僕に教えてくれました。ニュルはサーキットというよりも、世界中の道が集まった場所なんです。そこを気持ち良く走れるクルマを造ることで、お客さまに素晴らしいクルマをお届けできるということを確信したのです」と説明してくれました。また、ドライバーであるモリゾーさんとしては「一周25kmのコースには172ものコーナーがあり、高低差や路面の違い。ブラインドコーナーやジャンプするような場所まである。ここでクルマを煮詰めることこそが大切」という持論を披露し、参加者もみんな頷いていました。
昨年は日産GT-Rを駆ってドライバーとして参加したポリフォニー・デジタル代表取締役の山内一典さんは「ここは運転を楽しめるコース。なんでこんなに楽しいのだろうか? ということのを考えながら走り、その魅力をゲーム作りに生かしています」と話していました。
「昨年は東日本大震災があり、改めて絆の大切さが注目されています。ニュルブルクリンクにはドライバーとメカニック、ピットワークなどの絆があります。走っているときには言葉を交わせないけれど、ドライバー同士も戦いながらも絆を感じています」とモリゾーさん。世界の自動車メーカーが集まるニュルブルクリンクの魅力が改めて理解できました。
イベント終了後、ブースの裏側に行ってみました。すると、ファンに囲まれているモリゾーさんがいました!! 世界を代表する自動車メーカーの社長というよりは、レーシングドライバーのような存在ですよね。
きっと、いろいろと難しいことはあるとは思いますが、ニュルブルクリンク24時間レースには、ドライバー・モリゾーさんとしての参戦に期待したいところです。
(南風よしお clicccar編集部)