こう見えてもスクーターなんです

電気自動車が普及する可能性について、航続距離、充電設備のインフラ、価格などが大きなネックとなっているように言われていると思います。

それは、これまでの自動車と比べると、ガソリンなら満タンで何百キロも走る、ガソリンスタンドはあちこちにある、EVはガソリン車より数百万レベルで高い、という大きな差を感じるからでしょう。

ところが、自動車までいかない、原付レベルで考えると、案外早く解決しそうな気がします。

スクーターを電動にするなら、そもそも遠出には使わない、家庭用の電源でもかなり充電できる、バッテリー搭載量が絶対的に少ないので、価格の上昇は数万円から十万円台、となるわけです。もし、充電が切れても、押せる、というのも精神的に安心です。

そのような状況で、現在、電動スクーターは、さまざまな会社がいろんなタイプが発売されているようです。モーターやバッテリー等主要コンポーネントを日本に限らず、中国、台湾、香港など海外のあちこちから取り寄せて組み立てることができることも、色んな企業が参入できる要因です。

で、いろいろなスクーターがあるといっても、やっぱりフツウのが多いんですが、これは目を引きました。

なんと、フロントインホイールモーター/フロントドライブのFFです。

価格もまあ、10万円くらいならスクーターとしても高い方ではないでしょう。

ちょっと遊び感覚で使うのには、これくらい遊び心があるデザインがいいかもしれませんね。

片道10km以内くらいのところへ行って、行った先で充電できれば通勤等にも使えるんじゃないでしょうか。

ただ、バッテリーは2年くらいで交換が目安だとか。

主要諸元は以下の通り。

通称名 モタポンコ [mota ponco]
車名型式 APAX’POWER 電ちゃりAPA-MP
出力 350w
駆動方式 フロントモーター、フロントドライブ方式
モーター パワーホイールギヤ付き
バッテリー 24(V):12(V)20A、2個搭載
長さ(mm) 1000
幅(mm) 400
高さ(mm) 500
重さ(kg) 30
ホイールベース(mm) 600
最高速度 30~35km/h
巡航距離 15~20km
タイヤ 8インチ(F/R)
ブレーキ 前 ディスクブレーキ
後 ドラムブレーキ
最高速度、巡航距離は乗車している人間の体重に大きく影響を受けます。
(テストデータは体重60kgでのデータです。)
巡航距離は走行時の使用速度域によっても大きく影響を受けます。
航続距離は路面の状態によっても大きく影響を受けます(坂道など) 
諸元表の値は平地でエコモード、時速30km ノンストップでの測定値です。
下記は街中の実測値での目安距離です。

バッテリーは2種類から選べるようです。

バッテリー シリコン20Ah 2個(24v)/リチウム36v
出力 250w/350w
最高速度 約25km/約35km
最大航続距離 20km/30km

詳しくはコチラ>>>http://www.denchari.jp/

(小林和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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