今年はジャガーEタイプ誕生50年だそうです。そこで、Eタイプのトリビアがコチラ!

昔からカッコいいクーペと言えばすぐに思い浮かんだのがジャガーEタイプでした。

そのEタイプは、1961年にデビューしてから今年でちょうど50年になるそうです。

子供の頃、古い自動車雑誌に出ているEタイプを見て、「カッコいいなあ、でも、値段はライバル車に比べ半額って書いてある。じゃあ、将来買えるかな?」と思ったものでした。が、ライバルってアストンマーチンとかだったんですね。半額でも十分に高いってのをもう少し経ってから知りました。

で、ジャガーEタイプに関するトリビアがリリースされました。

トリビアって人生の役に立たない知識、でしたっけ?フジテレビの番組では。

でも、クルマ好きならちょっとは役に立ちそうな知識も入ってそうですので、ご一読ください。

E-Type は 1961 年 3 月 15 日にスイス・ジュネーブの美しいオービーブ公園とジュネーブ湖を望む「Restaurant du Parc des Eaux Vives」でワールドデビューを飾りました。当時、メディアの熱狂ぶりはすさまじく、試乗希望者が殺到したため、ジャガーの創業者ウィリアム・ライオンズ卿は、チーフテストドライバーのノーマン・デュイスに、イギリスのコベントリーからスイスまで夜を徹して走り試乗用の E-Type をもう一台追加するよう命じたほどでした。

フェラーリの創業者エンツォ・フェラーリでさえ、E-Type を「世界で最も美しいクルマ」と称賛しています。

E-Type に採用された直列 6 気筒エンジンによって、1950 年代のル・マン 24 時間レースでジャガーは 5 回優勝しました。1961 年、3.8 リッターバージョンは馬力 265bhp(195kW)、トルク 260lb/ft に改良され、実際に時速 150 マイル(約 240 キロ)を記録しました。E-Type は先代モデルの XK120 と同様に、文字通り世界最速のストリートカーでした。

完ぺきなプロポーションを誇る E-Type のボディは、空力のエキスパートだったマルコム・セイヤーの手によるもの。彼はル・マンで優勝した初期のレースカー、C-Type と D-Type のエクステリア・フォルムを手がける上でも自らの空力に関するノウハウを活用しました。

発売時の E-Type の価格は、購入税と重要なオプションのワイヤホイール代を含め 2256.15 ポンドでした。これは現在の価格に直すと 3万8000 ポンド(約500万円)に相当します。

E-Type は誕生後 14 年間生産され続け、7 万台以上の販売台数を記録したヨーロッパ初の市販スポーツカーです。

(小林和久)

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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