トラック・バスの駆動軸専用タイヤ「MICHELIN X Multi D+」が新発売

●駆動軸用に最適化し操縦安定性を向上。偏摩耗も抑制

深刻な人材不足が指摘されている運送業界。最近のミシュランタイヤでは「クルマを支えるタイヤから人材不足の解消に貢献」するという姿勢をアピールポイントのひとつとしています。

2019年2月14日に発表された新製品「MICHELIN X Multi D+」(ミシュラン エックスマルチディープラス)は、トラック・バス用駆動軸専用タイヤ。なお、サイズは2サイズで、「295/80R22.5」は2019年3月1日から、「11R22.5」は5月1日より発売が開始され、価格はオープンプライスとなっています。

ミシュランでは駆動軸の機能に適した駆動軸専用タイヤを装着することを推奨していて、「MICHELIN X Multi D+」は駆動軸専用タイヤとすることで、操縦安定性が向上し、偏摩耗を抑制。さらに、ロングライフ化も実現できるとしています。

偏摩耗抑制のトレッドパターンによりタイヤ交換やローテーション頻度を減らすことによる省力化、ダウンタイム低減による生産性向上により、少しでも運送会社の労力を減らすのも狙いのひとつだそう。

技術面では、まず「連接するブリッジ」が特徴で、深溝により排水性能を高いレベルで確保しながら、ブロック間にブリッジを配置することにより剛性を高めコスト削減、偏摩耗の抑制が図られています。

ワイドなトレッド・デザインも特徴で、ゴム量の増加によるライフ性能向上、コスト削減が図られ、ワイドトレッド設計と最大化されたコンタクトパッチ設計によるドライ、ウエット路面でのグリップ性能向上も実現。

V字パターンがウエット路面走行時における優れた排水性能を発揮し、摩耗末期まで高いウエット性能を維持するという方向指定トレッドパターンも特徴となっています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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