【ジュネーブモーターショー2018】新しいアウディのデザイン言語で表現された新型「A6」がデビュー

アウディA6がフルモデルチェンジを受けました。A6といえば、3代目A6に日本人デザイナーの和田 智氏が、「シングルフレームグリル」を与えたことを思い出す方も多いはず。最近のフロントグリルの大型化の流れをリードしたのがC6系A6といえるでしょう。

5代目(アウディは8代目と表記)する新型アウディA6は、A8とA7スポーツバックと同様に、新しいデザイン言語が採用されています。外観の見どころは、長いボンネットとロングホイールベース、短いオーバーハングが特徴で、低くワイドなシングルフレームグリルをはじめ、フラットなヘッドライト、パワフルな造形のエアインレットが、スポーティな雰囲気を演出。

インテリアのユーザーインターフェイスも注目点です。「MMIタッチレスポンス操作システム」は、直感的な操作はもちろん、パーソナライゼーションにも工夫が凝らされています。

フルデジタルの操作システムには、お気に入りボタンが用意され、好みに応じて簡単に素早く呼び出すことが可能。最大7人のドライバーが最大400ものパラメーターを設定し、自分のユーザープロファイルをクルマに記憶させることができます。さらに、タッチパネルに指が触れて機能が作動すると、確認のためのクリックを音に加えて、指で感じることができるそう。

オプションのMMIナビゲーションプラスも注目。最上位のデータ転送モジュールは、新しい「LTE-Advanced(LTEアドバンスト)」に対応し、過去に走行したルートに基づく自己学習機能が用意されます。ドライバーサポート機能では、クルマから車外に出た後にスマホの「myAudi」アプリを介し、駐車を監視することができます。3種類のアシスタンスシステムのパッケージが用意され、「パークアシスト」に「パーキングパイロット」と「ガレージパイロット」が組み込まれます。

パワートレーンは、全エンジンに、アウディの新しいMHEV(マイルドハイブリッドEV)技術を搭載。ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)とリチウムイオン電池から構成され、55〜160km/hの間でコースティング(惰性走行)にも対応。

さらに、スタート&ストップ機能は、22km/h以下で作動し、エンジンは停止状態から発進を予期すると自動的に始動します。減速時には、BASが最大12kWのエネルギーを回生し、MHEVテクノロジーにより、実際の走行条件で100km走行あたり最大0.7Lの燃料消費が削減されます。

ヨーロッパ市場への導入時のエンジンラインナップは、2種類のエンジン(TFSIとTDI)を搭載。ガソリンターボの3.0 TFSIは、最高出力250kW(340hp)/最大トルク500Nmで、複合モードにおける燃料消費量は7.1~6.7ℓ/100km、複合モードにおけるCO2排出量は161~151g/km。

もう一方の3.0 TDIは、210kW(286hp)/620Nmというスペックで、複合モードにおける燃料消費量は5.8~5.5ℓ/100km、複合モードにおけるCO2排出量は150~142g/kmとなっています。ネッカーズルムのアウディ工場で生産される予定のA6は、2018年6月からドイツを皮切りに販売される予定で、ベース価格は、58,050ユーロとアナウンスされています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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