スタッドレスタイヤだけじゃない。極寒の雪道を走るときに役立つ「3つの知識」

今シーズンは、例年にも増して雪道をドライブする機会が多かった自動車ライターの工藤です。

秋田から青森にかけて八甲田山周辺をドライブしたのにはじまり、蓼科、北軽井沢、そして北海道に渡って旭川、千歳、そして士別。大雪でしかも吹雪の苗場も行ったっけ。マイナス20度手前なんていう極寒の状況はもうすっかり慣れちゃいましたね。

そんなシーズンを通してつくづく感じたのが、冬の道は「視界確保」が大事だなあってこと。

スタッドレスタイヤはもちろんだけど、スタッドレスさえあれば雪対策が万全かといえばそうでもない。そこで、雪道初心者のために雪道を安心して走るためのアイテムとちょっとした技を3点お伝えしましょう。

1:極寒地に行くのなら冬用ワイパーが必須

雪が降るからと言って必ず欲しいアイテムではないけれど、寒いところに行くのならぜひ欲しいのが雪道用ワイパー。普通のワイパーとどう違うかというと、周囲がゴムで覆われていて凍らないようになっているんです。

寒い場所に行くとワイパーの刃(正確に言うとそのフレーム)に付着した雪が凍ってくる。で、凍るとどうなるかといえばワイパーのしなやかさがなくなって窓に拭き残しができてくる。ひどくなると拭き残しだらけで大変なことになるんです。

それを防ぐのが冬用ワイパーの役割。いちど視界不良になるとその辛さがわかると思いますが、なってからでは危険極まりないので凍る前に冬用ワイパーにしておきましょう。

2:ウインドウウォッシャーは濃い目に

雪道に行くと、ウインドウウォッシャーをたくさん使いますよね。雪が解けた道を走ると窓が汚れるので、頻繁に窓をきれいにしないといけませんから。だからしっかりと補充しておきましょう。

しかし、冬におけるウインドウウォッシャーの役割は窓を綺麗にするだけじゃないんです。窓についた雪や氷を解かすのも大事なお仕事。そのためには、十分な量というだけでなく濃いウインドウウォッシャーを入れておくことが大切。ウインドウウォッシャーは薄めると凍る温度が上がるので低い温度で凍らないよう濃くしておきましょう。

朝、ウインドウウォッシャーを出そうとしたら凍っていたなんて悲しいですからね。

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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