元祖SH-AWD、ホンダ・レジェンドが海外でマイナーチェンジを発表

ホンダのフラッグシップサルーン「レジェンド」は、海外ではプレミアムブランドAcura(アキュラ)のトップモデル「RLX」として発売されています。フロントをV6エンジンとモーターで駆動、リヤを左右独立モーターで駆動する「スポーツハイブリッドSH-AWD」は、駆動力による異次元のコーナリングを実現しています。

いまやアキュラのコア・テクノロジーともいえる「SH-AWD」は、スーパースポーツカー「NSX」、ラグジュアリーSUV「MDX」にも搭載されていますが、元祖SH-AWDといえば「アキュアRLX」であり「ホンダ・レジェンド」なのです。

今回、アメリカでオフィシャルフォトが発表されたマイナーチェンジ版アキュアRLXの特徴は、新しいダイヤモンドペンタゴングリルと大きくなったエンブレム。エンジンフードの意匠も一新され、アルミホイールも新しくなるなど、エクステリアがアップデートされています。スポーツサルーンのイメージを強めるエキゾーストフィニッシャーや新意匠のテールレンズにより、後ろ姿のイメージも大きく変わりました。

スポーツハイブリッドSH-AWDに大きな変更はないようですが、V6エンジンを積む四輪操舵のFFモデルには10速ATが与えられるなど、パワートレインのリファインも実施されています。「アキュラウォッチ」と呼ばれる先進安全テクノロジー(日本のホンダセンシングと同等)もブラッシュアップ、渋滞・低速時の運転支援機能である「トラフィックジャム・アシスト」を新採用しているのは注目といえるでしょう。

ブリリアントレッド・メタリックとマジェスティックブラック・パールという2種類のプレミアムカラーが設定されたのも変更点のひとつ。ラグジュアリーサルーンでありながら、アグレッシブな雰囲気をまとうことに成功しています。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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