「擬似高齢者」になってみて初めてわかった困難! 自動車メーカーの対応は?

GW中にも起きてしまった高齢者の事故。

またしてもブレーキとアクセルの踏み間違いによるものだと思われますが、被害に遭われた方はもちろんですが、真面目に一生懸命これまで生きて来られた高齢の方が、その瞬間に加害者になってしまう…こんなニュースを見るたびに胸が締め付けられます。

そしてそんな時、ワイドショーなどでは「免許書を返納すればいい」なんていう言葉を軽々しく口にする人がいることにも違和感を感じます。
私は単純に、そういう問題ではないと思うのです。
もちろん高齢者になっても積極的にクルマの運転をしたい人もいれば、必要に迫られてやむを得ず運転をしなければならない人もいます。しかもこの先、高齢化はますます進む一方。

そんな中、マツダの先進技術勉強会にて「高齢者疑似体験セット」を体験しました。

ベストに「おもり」を入れて、前のめりの姿勢。O脚や前のめり姿勢を体験できおもりを入れた靴。膝サポーターを当てて足の動きを制限。さらに高齢者の狭くなった視野を再現するためのメガネ。確かにこの状態で駐車場のチケットを取ったり、バックするなどの動作はしにくいし、想像以上に大変な作業です。

国土交通省/経済産業省は、自動ブレーキなどの機能を備えたクルマの普及啓発し、マツダは2017年に「衝突被害軽減ブレーキ」「AT誤発進抑制制御」「ブラインド・スポット・モニタリング」「リア・クロス・トラフィック・アラート」を標準装備にするとのこと。

悲しい事故が起きないために、クルマ側のサポートは急務です。

吉田 由美