「東京モーターショー2015」で共に横浜市に本拠があるWHILLとジードは車椅子の新しいカタチを提案しました。
まず、WHILLは走破性と小回りを両立させた電動車椅子を展示しました。
WHILLの車椅子は、4WDと特殊な前輪タイヤが特徴です。前輪タイヤは小さな24個のタイヤを組み合わせた構造になっており、前後方向だけではなく左右方向にも回転することができます。
座席の左側にはアクセル・レバーがあり、右側にはハンドルの役目をするスティック・レバーがあります。アクセル・レバーで速度を調整して、ステッィク・レバーで進行方向を決めるようになっています。
特殊な前輪タイヤの働きで7.5cmの段差を乗り越えることができ、半径70cmでその場回転ができます。
WHILLでは、需要の多いアメリカでまず事業を成功させて、その後に日本での普及を目指しているということです。
次にジードは、後席に介助者が乗って運転する2人乗りの電動車椅子を展示しました。
ジードの電動車椅子には自動ブレーキシステムと超音波センサーが備えられており、安心と安全を確保するようになっています。
もちろん後席の介助者が操作するブレーキレバーも備えられています。前席に使用者、後席に介助者が乗ることができ、介助者は歩行せずに楽に車椅子を操縦することができます。
今回、車椅子の新しいカタチを見せてくれたWHILLとジードは偶然にも同じ横浜に本拠がある会社です。横浜発の新しい車椅子が障害者のパーソナル・モビリティを支えてくれることに期待が集まります。
(山内 博 写真とも)