マツダ新型「デミオ」公道試乗。Dはディーゼルらしく、Gはガソリンらしく

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結論からいえば、『SKYACTIV-G 1.3』は小排気量4気筒ガソリンエンジンらしい軽快で高回転まで楽しめるキャラクターに、クリーンディーゼル『SKYACTIV-D 1.5』はディーゼルらしいタフなエンジンに仕上がっていました。

まず、ガソリンエンジンはレスポンスで明らかにディーゼルをリードします。積極的にロックアップさせてダイレクト感を強調した6速AT『SKYACTIV-DRIVE』を採用したことも納得のファンのあるガソリンエンジンです。

一方、話題のクリーンディーゼルはATでは押し出すような加速感を、MTでは早めのシフトアップでも音を上げない太いトルクを感じさせる仕上がりです。なお、ディーゼルエンジンの最大トルクはATが250Nm、MTで220Nmとスペックが異なっていますが、エンジン単体での違いはそれほど感じられませんでした。

コクピットでハンドルを握っているときは、それほど気にならないディーゼル特有のガラガラ音は、停止時には車外でも確認でき、ボンネットフードを開けるとそれなりに盛大ですが、これもディーゼルらしさを隠さないデミオのキャラクターからすると違和感ナシといえましょう。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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