マツダ新型アクセラはハイブリッドでも「人馬一体」という走り味は!?

新型アクセラは、マツダの世界販売の3割を担う主力車種。「フルスカイアクティブ技術と魂動デザイン」戦略の第3弾としてデビューしました。また「モノづくりの革新」によって、新たにHVやディーゼル、更には6MTの設定を大幅に拡大してラインナップを充実。マツダは、人馬一体の「走りの楽しさ」に加え、多彩な「選ぶ楽しさ」を掲げてきたのです。

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■スカイアクティブ技術と魂動デザイン、そしてモノづくりの革新が具現化

新型アクセラの開発責任者・猿渡主査は、「スカイアクティブ技術と魂動デザイン」の集大成として、開発を推進してきました。走りでは、毛筆や剣道にある「ためと構え」の動きをドライビングに応用。ロードスターで提唱してきた「人馬一体」の「走りの楽しさ」を実現しました。更に基本骨格のモジュールと車種毎の変動要素を組合せた「モノづくりの革新」により、日本メーカーでは初めてガソリン・ディーゼル・HVの3種搭載を達成。加えて6MTの設定を大幅に拡大し、「走りの楽しさ」だけでなく「選ぶ楽しさ」も提供しているのです。

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■HVも「人馬一体」のマツダ流!

ガソリンエンジンでは、2Lと新開発の1.5Lをラインナップ。国内仕様は共に圧縮比13の高さを誇ります。CX-5とアテンザで人気の2.2Lディーゼルターボは、ディーゼルとしては異例に低い圧縮比14が特徴で、軽やかな回転と野太いトルク、優れた燃費が自慢。新開発のHV仕様は、トヨタからプリウス用ユニットを仕入れて、マツダの2LエンジンをHV用に圧縮比14へチューンして組み合わせたもの。マツダ開発陣はトヨタのHV技術に舌を巻きつつも、HVにマツダらしい「人馬一体」の力感と走りをしっかり織り込み、HV市場に新たな価値を提案してきたのです。

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■理想の形「ご神体」を見本に造形!

デザイン開発では「魂動デザイン」を貫いた結果、当初はアテンザと似過ぎてしまったそうです。そこで新型アクセラでは、理想的なスタイルの追求した原寸モデルを作成。この艶やかなモデルを「ご神体」と呼んで見本に置き、実車を造り込んでいったそうです。また特徴的な大口グリルも、差別化が狙い。写真で見た時は、黒いグリル内の白いナンバープレートが気になりましたが、実車では違和感もなく収まりも良いようです。またセダンとハッチバックではドアを4枚とも共用していますが、言われてもわからない程、それぞれ魅力的なスタイルに仕上がっています。

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ちなみにアクセラHVはマツダ初のHVモデルで、日本向けに開発したとのこと。HV車というと、一般的には走りよりも燃費を優先した印象があります。アクセラHVの人馬一体の走りが、市場にどのようなインパクトを与えてくれるのか大いに楽しみです。

(拓波幸としひろ)

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