「いつやるか? 今でしょ!」トヨタのあのCMがおもしろすぎなのはパクリじゃなく本物だから!

木村拓哉が織田信長でビートたけしが豊臣秀吉だったり、ジャン・レノがドラえもんで、僕の大好きな水川あさみちゃんがしずかちゃんを演じていたりするトヨタのCMシリーズ「ReBORN」。

歴史マニアやドラえもんファンなら見た瞬間に発狂ものの無茶っぷりにトヨタの覚悟を感じたりするのは僕だけじゃないとは思いますが、トヨタのおもしろCMはそれだけじゃないんです。

僕の最近のお気に入りはコレ。

 

「いつやるか? 今でしょ!」をパロッた、誰でも知っている「いつ買うか? 今でしょ!」と言うトヨタのCMです。パクリとも言えなくもないことをトヨタが堂々とやっちゃったことがまず凄い。よくぞ社内でこの企画が通ったものだなと思う一方、トヨタが柔軟な発想の会社に変わろうとしているんだという印象は、気のせいではないと思います、 ね?

ちなみに元ネタはこちら。

 

あれ、気がつきました? 実は、本物なんですよね、先生が

バックに流れている音楽も似てます(たぶん同じ?)が、現代文の林先生もモノマネかと思いきや、トヨタのCMに登場しているのも“本物の”林先生だというのがこのCMの最高のオチなんですよね。クルマに例えれば、フェラーリのレプリカを買ってエンジンルームを見たらフェラーリのエンジンが積んであった、ってレベルでしょうか。

さすがトヨタ、肝心なところで本物を使うとはパロディの次元が違います。っていうか、もうどこまでが本物でどこから偽モノなのかわからなくなってちゃったぞ、と。

こんなパクリCMってアリなの? とバッサリ斬ってしまう人もいるでしょう。でも、僕はこれっぽっちも思いませんよそんなこと。いや、むしろ大歓迎でございます。だって、面白いんだから。

そして、これだけ話題になった時点でCMとしては大成功ってことですよ。恐らくこの影響もあり、林先生はその他テレビ番組にも出演されているようです。

第2弾も期待していますよ、トヨタさん。次は受験界のマドンナでしょう、それともサングラスの物理の先生ですかね。

 

(いつ仕事するの?今でしょ!@工藤貴宏)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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