日産と三菱ふそうが日本市場で小型トラックを相互OEM

 

日産自動車と三菱ふそうトラック・バスは、日本市場向けに小型トラックの相互OEM 供給を検討することで基本合意したことを発表しました。

合意内容は下記の2点。

・日産から三菱ふそうに小型トラック「アトラスF24」(積載量1.5tクラス)を供給。
・三菱ふそうから日産に小型トラック「キャンター」(積載量2.0tクラス)を供給。

キャンターといえば、独創的なハイブリッドバージョンが発売された注目モデル。そしてアトラスF24も日産のコマーシャルビークルとして主力モデルで、1.5tは2011年にディーゼルエンジンを大改良しています。

そうした両社が注力しているモデルの相互OEM、かなり密接な関係を感じさせます。

それもそのはず、この提携は2010年4月7日に発表されている、ルノー・日産アライアンスとダイムラーAGとの戦略的協力関係に基づくものということです。OEM供給というと、足りない部分を補うというイメージもありますが、今回の合意は、互いの強みを重ね合わせることで高め合うことを目指したOEMといえそうです。

■日産と三菱ふそう、OEM 供給で基本合意~小型トラックの日本市場向け相互供給を検討~(日産自動車)
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2012/_STORY/120629-01-j.html

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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