e-NV200で配送のエコモデルは完成する【デトロイトショー2012】

デトロイトでやっと発表になったe-NV200。このクルマを待っていた顧客の数は計り知れません。

電気自動車を配送に使おうと考えていた企業の多くは、このe-NV200とミニキャブMiEVをセットで考えているところが多く、早く発表してくれないと車内稟議が通せない、とハラハラしている担当者もけっこう多いようです。

そんな配送業界のハラハラを知ってか知らずか、国内向けのe-NV200専用サイトもオープンしました。
http://www.env200.com/JP/

配送業界がなぜe-NV200とミニキャブMiEVをセットで考えていたか、を示すものが下のイラスト。

これはある食品会社に筆者がコンサルした配送のエコ化を目指すためのモデルケース。社名は伏せさせていただいています。

工場から配送センターへはハイブリッドトラックを使いますが、これはすでに導入済み。そして小売店から顧客への配送に使うミニキャブMiEVは発注済。つまり入り口と出口はエコ化が済んでいたのですが、中間の「配送センターから小売店」ルートにはハイエースやキャラバンを使っているのでエコ化が進みません。このハイエースクラスにはハイブリッドすら無いのですから。

そんなわけでe-NV200は顧客が待ち望んでいた電気自動車なのです。

オイル交換が必要ない、ブレーキパッドがとんでもなく長持ちする等、メンテナンスの簡略化などエコ以外のメリットのもかなり大きい電気自動車は、本当に必要とする業界に向けてやっと発進できるようになった、というわけです。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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