規格外のど迫力、連接バスってかっこいいかも!

京成バス船橋営業所で開催された花輪祭の目玉展示となったのは2台の連接バス。右が現役を引退したボルボKC-B10MCで、車体は富士重工製、左がメルセデスベンツの新型バスです。ベンツは後部車両にエンジンを搭載、いずれも全長18mとなっています。

 ボルボは京成バスが10台導入したもので、車体は富士重工製のツーステップ構造となっています。エンジンは先頭車の車体中央に搭載され、先頭車後部のタイヤを駆動して、後部車両を牽引する仕組みです。 後部車両はトレーラーで、ただ牽引されるだけですが、後輪操舵機構を取り入れているため意外と小回りが効くらしいんですよね。 前後の車体は電車のようなホロでつながれているのが特徴、これがトレーラーバスと連接バスの最大の違いで、この結果連接バスの運転には牽引免許がいらないとか。でもホロの部分にもシートが配置されているのは少々おっかない気がしますね。  

 

一方2010年から導入されたメルセデスペンツの連接バス、シターロはノンステップ構造を採用したため、エンジンを後部車両の最後部に搭載し、最後部輪を駆動します。この駆動レイアウトの方がスペース的に有利ですが、後輪操舵ができないため最小回転半径が大きくなってしまうことと、内輪差が大きくなってしまうというデメリットがあります。  車内はホイールハウス上にも背中合わせにシートを配置しているのが特徴的ですが、 これら連接バスは日本の保安基準で定められているバスの全長制限12mを超えるほか、ベンツのバスは非常口が備わっていなかったり、軸重10tを超え、しかも全幅は2.55mと日本の保安基準の2.5mを超えるなど、様々な部分が規格外のため、走行することができる道路がかなり制限されているそうです。京成バスも幕張本郷駅から幕張メッセまでの区間で限定使用されているとか。

【画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/09/22/63621

 

(ぬまっち)