日本に5台しかない安全運転訓練車とは?

京成バス船橋営業所花輪祭の会場で、連接バスと並んで人気だったのが安全運転訓練車K100。いすゞエルガのワンステップバスを改造したものだけど、京成バスでは2009年に導入されたそうで、運転手の安全運転技術の確認及び指導に使われるのだそうです。

 

 

運転席には運転手の動きが見えるカメラが装着されています。

 

さらに運転手の目の動きを追うカメラがついたヘッドセットも。

 

運転手の視点などの測定は「aiマーク測定」といって、視点などの状況はこのモニターに映されます。

 

教官はここに座ります。ここでは運転手の視点や運転、安全確認など16項目をモニタリングしているそうです。左側にあるボタンは安全確認装置で、教官がアトランダムに操作して、運転手が安全確認を怠らないかをチェックします。

乗客が座っていたり握り棒にしっかり掴まっているかを確認するための安全確認装置。作動すると板が飛び出すが、その状態をルームミラーでしっかり確認できているかをチェック。運転手は装置の作動を見つけたら声出し確認しないといけません。

 

後ろ扉付近の安全を確認する装置。

 

バス直前真下の安全確認装置。作動するとLEDランプが点灯します。

 

このミラーを見ないとわからない位置にあります。

 

バスの右後方の安全確認装置。

 

車間距離を測定するカメラ。5mの車間距離が正確に保たれているかを測定します。

 

運転データはこのサーバに記録されます。

 

訓練後、この指導席でPCを使ってデーターを分析しながら研修者に指導を行ないます。

研修は2年一度の割合で行ない、のべ1600人が研修を受けたそうです。そしてこの訓練車は年間100回以上稼働しているとのこと。

 

この安全運転訓練車は日本に5台しかないらしく、非常にレアな存在。道路上で見ることができたら一日幸せになれるかもしれませんね。

(ぬまっち)