smart のコンセプトEVはボディ塗料で自己発電する!? 【フランクフルトショー 2011】

ダイムラー社とBASF社のコラボで車体に塗って使える「有機太陽電池」を開発したそうです。ルーフに塗った透明な有機化学染料で発電が可能だそうで、従来の充電型の電気自動車と違って自己発電が可能なため、EVの長距離走行が可能になったとか。

9月13日から始まるフランクフルトショーに出品予定のコンセプトカー、「smart forvision」にこの世界初の技術を織り込んで発表される模様。

異業種の2社が持つ技術力を結集して開発したようで、この透明有機太陽電池の他にも省エネ型の透明有機発光ダイオード、軽量樹脂ホイール、軽量ボディパーツ、赤外反射膜塗料など5つの「世界初」を装備することに成功したようです。

日本でも最近、三菱化学が炭素などの有機物を材料とした「有機薄膜太陽電池」を開発、世界最高値の9.2%のエネルギー変換効率を達成したようで、従来の結晶シリコン太陽電池に比べて低コストで薄く、軽く、曲げられるといった特徴を持つ為、様々なデザインに加工できるそうです。

従来の太陽電池パネルと異なり、その形状の自由さを活かして、今後、衣服への装備など用途が広がりそうな状況になってきました。 酷暑の日中でも快適なクーリング機能付きウェアや日中の蓄電で夜間に光を放つイルミネーション付きのオシャレ着なんかも登場するかもしれません。

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(Avanti Yasunori )

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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