憧れの阿里山に向かいます。
日本統治時代にヒノキや杉の運搬用に鐡(鉄)道が作られた険しい山で、阿里山の奥には玉山という台湾最大の山があります。この玉山は日本統治時代には新高山と呼ばれ、冨士山より標高が高く、真珠湾攻撃の合図にも名称がつかわれました。また、阿里山のヒノキは靖国神社や明治神宮でも使用され、今でも阿里山産のヒノキが使われています。
ところで、阿里山までの道は本当に危険でした。いたるところでガケ崩れが発生しており、修復工事が間に合わないほど。もし、この日が大雨だったら、私はビビッて阿里山に行くのを断念したかもしれません。
いつ崩れてきても不思議ではないガケの下を、観光バスが列を作ります。
ここもガケ崩れの跡を修復していますが、落石程度の規模ではありません。右側に見える、赤いブルドーザーを見ていただければ、その規模がわかると思います。こんな道を1間近く走ります。
ついに阿里山駅に着きました。つい数日前に大木が倒れ、電車が巻き添えになり、死傷者を出した事故が発生したばかりで、観光列車は運休しています。
構内に停車中の車両を見てみると、SLもあります。
ある意味、当たり前ですが、日本製のSLもあります。
客車の中も見てみましょう。
そろそろお昼です。駅弁を食べに行ってみましょう。
(千輪 毅)