Cクラス史上最高傑作、新型Cクラス(W204)が全車アバンギャルド顔になった秘密とは?

メルセデス・ベンツの新型Cクラスが5月30日に発表されました。

ご覧のとおり、ボリューム感があるエクステリアデザインはアスリートの筋肉美のような魅力がプラスされて、ちょっと見ただけで旧モデルとの違いがハッキリとわかります。そう、ついにフロントマスクが“最新のメルセデス・フェイス”にアップデートされたんですね!!

インテリアはダッシュボードのデザインをこのモデルのために新設計し、これまでポップアップ格納式だったモニター画面がダッシュボードにビルトインされ、新世代COMANDシステムを採用。各種ドライバーアシスト機能がメーター内のカラーTFT液晶に組み込まれるなど、旧モデルのオーナーが見たら「まるで違うクルマじゃない!?」と思うほどでしょうね。

エンジンラインナップは、C200、C250、C350の3種類で、セダンとステーションワゴンで5つずつ合計10種類のラインナップとなります。最大31%の燃費向上を果たし、全車エコカー減税対象モデルとなったのですが、こうした経済性を高めた秘密が新世代の直4エンジン(C200、C250)と新開発V6直噴エンジン(C350)の心臓部にあります。

とくにC350は306psの最高出力を持ちながら、高噴射圧インジェクターによるリーンバーン(BlueDIRECT)とアイドリングストップ機能の組み合わせで高い燃費性能を誇っているようです(残念ながら、現時点でデータ未発表ですが、相当良い数字が出るとのウワサも……)。

また大きなトピックとしては、C200、C250にも7ATトランスミッションが採用され、全車に「7G-TRONIC PLUS」を積んだことです。エンジンをできるだけ低回転に保ちつつ、おいしい回転数を有効に使える7ATがどんな走りをするのか、期待が膨らみますよね。

ちなみに、7AT化による重量増が気になりますが、前後重量配分を補正するためにボンネットはアルミ製になっています。す、すごいっ!!

そう、こうした点を見てもわかるように、新型Cクラスは内外装デザインのリファインだけではなく、パワートレインや各種装備など2000カ所以上(!)を変更。まさに、入魂のニューモデルなのです!!

まさに「Cクラス史上、最高傑作」をアピールする新型Cクラスですが、タイトルにも書いたとおり、新型ではすべて『3本ライン+スリーポインテッドスター』の“アバンギャルドタイプ”だけです。旧モデルでは二種類のグリルが用意されていたのに、どうしてなんでしょう?

「2007年デビューの旧型モデルでは7割以上のオーナーがスポーティタイプを選ばれました。コンベンショナルなグリルのモデルをご購入された方であとからアバンギャルドグリルに変更した方を加えると、それ以上の比率になります。こうしたニーズに応えるため、新型Cクラスでは全車にアバンギャルドグリルを標準にしたのです」(メルセデス・ベンツ日本関係者・談)とのことです。

 

なるほど。

……とはいえアバンギャルドグリルが「標準」ということですので、オーソドックスなグリルも選べるんですよ。

カタログには、こう記されています。

ダイナミックで精悍なアバンギャルドデザインに対し、優雅で気品あふれるインテリアとエクステリアを追求した「エレガンスパッケージ」をパッケージオプションとして、C200ブルーエフィシェンシーに新設定しました……(後略)

この「エレガンスパッケージ」には、乗り心地重視のサスペンション設定やウォールナットインテリアが採用されるなど「スポーティではないメルセデスが欲しい」という人にはオススメのオプション設定です。

こうなると、ちょっと頑固な私としては、少数派と思われる「エレガンスパッケージ」を選びたくなってしまいますが、ご購入を検討されている皆さんはいかがでしょうか?

そうそう、今回発表された新型Cクラスだけではなく、圧倒的な動力性能を誇る「C63 AMG」が秋頃に新型にスイッチされるほか、Cクラスクーペのデビューも控えていますよ!!

(南風よしお clicccar編集部)