Avantiのトヨタ86(ハチロク)プロトタイプ試乗記! 【MEGAWEBフェスタ】

11月30日~12月11日に渡ってMEGA WEBで開催された「お台場モーターフェスティバル」でもトヨタ86のプロトタイプを自身で運転できる「86試乗会」は大人気でした。

11:00からの試乗受付にも拘わらず、9:00過ぎからズラ~っと希望者の列が出来る程の盛況ぶりで、試乗券を入手するまでに平日でもざっと2時間以上を要す程。画像の左側がMT車試乗希望者の列、右側がAT車試乗希望者の列。

AT車試乗希望者はやはり少ないですが、早く乗りたい人は途中でMTからATに変更するケースも。今回、Avantiもみっちり並んでMT車試乗券を入手。MT/ATミッションの選択を終えたら試乗時間まで乗車場所となるヒストリーガレージのカフェで待機。カフェコーナーには86実車が展示中で、車内に乗り込む事も可能。勿論フードやトランクも開閉OKでした。

女性達も86が気になるのか、連れ立って真剣に実車をチェックしている様子が印象的。そして、いよいよ試乗がスタート! インストラクターが助手席に乗り、試乗希望者がいきなり運転する段取りとなっていました。2周した後、インストラクターの運転でもう一周。

コース幅が狭く、コーナーでは結構紳軽を使います。その反面、直線では思いっきり加速性能を試す事が可能。 但し、途中2ヶ所信号が有り、一旦停止が必要。コース中程にはシケインが設定されており、車両の緊急回避性能をチェックできます。まずは動画を御覧下さい。(助手席のインストラクターの方に撮影協力頂きました)

[youtube width=”560″ height=”335″]http://www.youtube.com/watch?v=i1PTfuySIDU

ではここから私、Avantiの86インプレッションを。まず運転席に座った印象ですが、運転視界が極端に低いといった印象は有りません。普段GTIに乗る筆者ですが、少し低いかな?といった程度。とは言え、降車時にはロッカー部に思わず手を付いてしまいましたが・・・設計者の狙い通りですね。

次に走り出した印象ですが、MT車のクラッチは特別な踏力を必要としませんが、ペダルストロークが深く、且つミートポイントが予想より浅いので最初は少し戸惑うかもしれません。勿論、直ぐに慣れますが。そして加速時のエンジンサウンドは動画のとおり、独特なBOXERサウンドで、やはり従来のトヨタ車には無かった種類のもの。

積極的に室内にエンジンサウンドを取り込んでいるそうで、ドライバーのスポーツ・ドライビング心を刺激します。思わずつられて7000回転近くまで回しちゃいました。

加速時のアクセルのツキは良好で、ストローク代の少ない6速シフトがカチッ、カチッと小気味よくきまります。ただ、やはりトルクよりも回転で稼ぐタイプのエンジンなので3速以上ではターボ車のような力感は望めませんが、そこは2速で加速を稼ぐ往年のNAツインカム車的な扱いでカバーする事になります。

乗心地は噂どおり、ガチガチでは無く、やや硬めながらも引き締まった印象。コース幅の関係でコーナリング性能を把握することはできませんが、ステアリング・フィールはクイックな印象でした。なかなか楽しいクルマなので、是非サーキットで試乗してみたいなと思いました。

それと、あくまで個人的な感想ですが、今回実車を見てボディカラーの中で「サテン・ホワイトパール」が結構86に似合っているように感じられました。

中高年だけでなく、若者からの注目度もかなり高そうな86。外観だけでなく、エンジンサウンドも含めてスポーツカーとしての魅力も十分なだけに来年4月の発売が益々楽しみな一台です。

こちらも併せてお読み下さい。 https://clicccar.com/2011/12/08/90448

(Avanti Yasunori )

【画像がすべて見られない方は>>>  https://clicccar.com/91671

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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