海外メディアによると、86開発責任者である多田チーフエンジニアからTRDが86にスーパー・チャジャー搭載を検討しているという情報を得たとしています。多田氏はこれまでも再々トヨタとしては86へのターボ搭載を否定してきましたが、その一方で「ターボ搭載はアフターマーケットに任せる」との発言が有ったのも事実。
氏の信条でもある、「ターボ、4駆、ハイグリップ・タイヤがクルマ社会を駄目にした」の言葉が脳裏をかすめます。いずれにしても低いエンジン搭載位置、且つ低いエンジンフード内に納める事が可能なのは小型スーパー・チャージャーしかないのかもしれません。
同メディアによると86のオリジナルスペックである200psに+50ps上乗せを目標に開発しているようです。スバルがBRZで一年後ぐらいにSTIからホットバージョンを出してくるとすれば、トヨタとしてもモータースポーツ部門であるTRDから同等モデルを出さない訳にもいかないことは容易に想像がつく訳ですが、不思議なのは日本のメディアにはいっさい明かされない事が何故いつも海外メディアに先行して情報がもたらされるのか?という点。
LAオートショーでスバルが既にSTIバージョンの用意が有る事を示唆していることもあり、86かBRZどちらを選択するか?の問いに「将来性を考えるならBRZ」という声が目立つ中、トヨタとしてもホットバージョンの可能性を早めに国内直接では無く、海外メディアの方から噂的にほのめかそうとという狙いが有るのかもしれません。
既に86は日本でも受注を開始しているようですが、TRDが開発するのであれば後付搭載型のスポーツパックも用意されるでしょうから、「まずはオリジナルモデルの素性を十分味わってもらった上で、レース参戦などでパワー的に物足らなければスーパー・チャージャーキットも用意してありますよ」的な展開になりそうな気配が漂ってきました。
こちらも併せてお読み下さい。 https://clicccar.com/2011/11/30/86793
(Avanti Yasunori )
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<外部画像リンク>
http://www.autocar.co.uk/News/NewsArticle/AllCars/260343/
http://www.autoexpress.co.uk/carreviews/firstdrives/275755/toyota_gt_86.html