■フォルクスワーゲン「ID.4」と同じ「MEB」プラットフォームを使用
グループを上げて電動化を推進しているフォルクスワーゲン。そのフォルクスワーゲン傘下であり、チェコに拠点を置くシュコダ・オートは、シュコダ初のEVを世に送り出されそうとしています。
同グループの次世代EV用「MEB」モジュラープラットフォームを使う、シュコダの最初のEV「Enyaq iV(エンヤックiV)」は、ニーズに応じて3つのバッテリーサイズと5つのパワーバリエーションを設定。
ボディサイズは全長4648×全幅1877×全高1618mmで、ホイールベースは2765mm。トランク容量は585L。ミドルサイズSUVといえるスリーサイズ。フォルクスワーゲンの「ID.4」のブランド違いであり、兄弟車的存在といえるかもしれません。
エントリーグレードはリヤモーターが後輪の駆動を担い、よりパワフルなバージョンではフロントに第2のモーターが配置され、より効率的にトルクを路面に伝達します。
最もパワフルなバージョンでは最大1.2tまでの牽引も可能だそう。高効率バッテリーの搭載をはじめ、省燃費タイヤと0.27のCd値を達成したエアロダイナミックによりWLTPサイクルで500kmの航続距離を実現。
比較的コンパクトなサイズにもかかわらず広いキャビンとラゲッジスペースを確保し、モダンでありながらもエモーショナルなエクステリアも特徴としています。さらに、最新のコネクティビティ機能、インフォテインメントシステムも搭載されています。
ピュアEVであり、流行のSUVというフォルムが与えられたエンヤックiVは、ムラダー・ボレスラフにあるシュコダの主要工場で生産される予定で、ドイツ国外で生産され欧州初の「MEB」ベースのフォルクスワーゲングループのモデルになります。
シュコダ・オートのベルンハルト・マイヤーCEOは「Enyaq iVは、長い航続距離と短い充電時間を実現しています。さらに、優れたパッケージ(キャビン)、最新のデザイン、高い機能性など、シュコダらしい美点を新たなレベルに引き上げています。生産は、ムラーダ・ボレスラフの主要工場が受け持ちます。これは、立地の将来を確保し、地域の雇用を守るための重要な一歩です」とコメントしています。
同モデルは、2020年末からの量産が予定されていて、市場導入は2021年初頭。また、シュコダの125年周年を記念して、特別装備や外観を変更した「ファウンダーズ・エディション」が1895台限定で発売されるそうです。
(塚田勝弘)