【ヴィッツGR SPORT “GR”試乗】「トヨタがここまでやるか!?」思い切ったセッティングで硬質な乗り味と無駄のない動きを実現

昨年秋に発売されたトヨタ・ヴィッツGR SPORT“GR”に試乗する機会がありましたのでご報告します。なお、「GR SPORT」は型式指定になるのに対して、“GR”は持ち込み登録になります。

搭載されるエンジンは「1NZ-FE」型で、1.5L直列4気筒エンジンは109ps/6000rpm、136Nm/4800rpm(CVT。5MTは138Nm)。「1NZ-FE」エンジンは、過去にはヴィッツRSにも積まれていて、110ps/6000rpm、141Nm/4400rpmと若干パワー、トルクともに低くなっています。なお、こちらは7段CVT。

ただし、ヴィッツGR SPORT“GR”のCVTには、10速シーケンシャルシフトマチックが組み合わされていて、新型カローラ スポーツの1.2LガソリンターボのCVT(10段ステップ変速)に先んじて、ヴィッツ“GR”に搭載されていたことになります。

エンジンはほとんど変わらずでも、10段のステップ変速が用意されたヴィッツ“GR”は、DレンジのままでもCVTならではの「音ばかりウンウンと高まって加速感が付いてこない」というネガはなく、シフトレバーをマニュアルモードもしくはパドルシフトを操れば素早い変速が可能で、こうなると「CVTだからダメ」なんて考えはなくすべきだと実感。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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