ブリヂストンは創業時からタイヤを生産していたのではなく、足袋や地下足袋の生産から始まり、その後、ゴム靴・タイヤの生産へと移行してきたそうです。
移り変わる時代にいち早く対応することで、世界一のタイヤメーカーにまで成長したわけですが、EVシフトや自動運転技術など急速に変化しているモビリティに対応すべく、新たなモノ作り革命を推進しています。
ブリヂストンはプレスブリーフィングで、「KONNECT50」というR&D変革プロジェクトを披露しました。登壇したのは、製品開発管掌の高木光治氏、技術戦略本部の田村康之氏、PSタイヤ開発第1部の三好 茜氏。
将来の技術、ビジネスモデルの変革を加速させるためのグローバルなプロジェクトで、2015年から研究開発体制整備の一環として進められているもの。東京都小平市にある研究開発拠点の拡充だけでなく、エンジニアの働き方改革も含まれているそうで、技術者のアイディアを素早く試作できるような拠点を目指すとしています。
具体的には「月曜の朝、リフレッシュされた頭で考えた案を金曜日にはテストできるような」スピード感としています。
小平市にある研究開発拠点は、従来技術とデジタルを融合させて新材料などを創造するイノベーションセンターをはじめ、イノベーションで生み出されたアイディア(新しい材料や技術)を最先端の生産技術を活用して短期間で具現化する「Rapid Proto」、室内評価ラボ、開発者が自ら実車評価できるミニプルービンググランドから構成されています。
2018年12月から着工を開始し、2020年竣工予定とされています。
(文/写真 塚田勝弘)