ヒット作の2代目として、基本スタイルを踏襲しつつ「洗練」と「上質」をテーマに掲げて登場した新型ホンダ・N-BOX。先代との違いは一体どこにあるのか、内外装を担当した3人のデザイナーに話を伺いました。
── まず、基本はあくまで「先代のブラッシュアップ」ということですが、新型独自の方向性はどこにありますか?
「先代は、道具的な佇まいと乗用車感覚が半々で、丁度いいバランスを持っていました。新型では、上級車からのダウンサイザーを意識し、乗用車らしさを引き上げました。全体の面質も、道具的でクリーンなものから上質で豊かな表情になっています」
── 新たに厚みを持たせたボンネットフードと、そこから引かれるキャラクターラインの意図は?
「新しいラインで前後方向の伸びやかさを出すのと、その下のドアの豊かな面表情を強調させています。一方、そうして増えた要素を整理するため、ボンネットの見切り線とキャラクターラインを合わせています」