スタッドレス→サマータイヤへ衣替え時にオールシーズンタイヤ「ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド」を選ぶメリットとは? PR

今年もウインターシーズンが終わり、スタッドレスタイヤからサマータイヤに履き替えるシーズンとなりました。読者のみなさんも、物置にしまっていたサマータイヤやタイヤショップに預けていたサマータイヤに履き替える用意をしていることでしょう。でも、もしそのまま履き続けられるタイヤが存在していたら、どうしますか? 実際そういうタイヤがあるのです……。

グッドイヤーから発売されている「ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド」というタイヤは、雪道はスタッドレスタイヤ並み、乾燥路ではサマータイヤ並みの性能を発揮します。もし、今期使っていたスタッドレスタイヤも、履き替える予定のサマータイヤもある程度減っていて、新しくタイヤを買い直そうとしているなら、ちょっとしたチャンスです。でも、その話をする前に少しスタッドレスタイヤの生まれた背景について話をしましょう。

■そもそもスタッドレスタイヤって何?

スタッドレスタイヤというものは1980年代に登場した雪道や凍結路を走るためのタイヤです。スタッドレスタイヤが登場する前はスパイクタイヤというタイヤを使っていました。このスパイクタイヤのスパイクと、スタッドは同じ意味です。スタッドというのは、鋲のこと。つまりスパイクのことなのです。スタッドレスタイヤとはその名のとおり、スタッドがレスでも(鋲が無くても)雪道や氷結路を走ることができるタイヤという意味です。

スパイクタイヤは雪でも氷結路でもとても強いグリップを確保することができましたが、春になって雪や氷が解けると、アスファルトの表面を削ってしまい、その粉じんが公害となります。そこで冬から春に変わる微妙な季節、スタッドレスタイヤはそのどちらでも使えることが求められました。

そうして生まれたスタッドレスタイヤですが、現在では冬はスタッドレスタイヤ、それ以外がサマータイヤという使い方が一般的になってきています。ところが1年中同じタイヤでも大丈夫とメーカーが太鼓判を押すタイヤがあります。そのタイヤが今回紹介するグッドイヤーの「ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド」というタイヤです。「ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド」は、その名が示すとおり四季を通して使うことができるオールシーズンタイヤなのです。

■オールシーズンタイヤのメリットは?

秋から冬へ季節が移るタイミングでウインター性能が高いタイヤに履き替えるのは一般的なパターンですが、もしあなたがスタッドレスタイヤから新品のサマータイヤに履き替えるなら、ここでオールシーズンタイヤの「ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド」を選ぶというというのも一つの選択肢だと私は思います。とくに冬場は必ず雪が降るような地域ではなく、もしものときのためにスタッドレスタイヤを履いている方などには特にとくにおすすめの選び方だと思います。

サマータイヤとスタッドレスタイヤの2種類のタイヤを持つということは、つねにどちらかのタイヤを保管しておかないとなりません。多くの場合はホイールに装着した状態で保管しますので、まずホイール4本分の出費が必要です。さらにショップに保管してもらえば保管料が必要ですし、自宅で保管するにしても物置やベランダのスペースを圧迫します。自宅で保管して自分で交換するには4本を脱着して、トルクレンチでホイールナットを締め付けてと作業もそれなりに大変です。

■なぜ、雪でもドライでも走れる?

「ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド」はトレッドのセンター部分を中心に多くのサイプ(スタッドレスタイヤに求められる引っかき性能などを引き出すための細かい切れ目)が配置され、スタッドレスタイヤとしての性能を確保。対して両サイドはサイプを付けずにブロックの大きさを確保してサマータイヤとしての性能を確保しているのが特徴的です。

2016年に行われたウインター試乗会では、プリウスに履かせた「ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド」をドライブしました。新雪はもちろん、解けかけたシャーベット状の路面、ほとんど凍ったアイスバーン状態、さまざまな路面を試しましたが、どの路面でも発進できなくなるとか、ブレーキがまるで効かないとか、ステアリング操作が不安定になるということはありませんでした。また2リットルクラスのミニバンに装着されたモデルでも試乗しましたが、フィーリングは良好なものでした。

「ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド」にはさまざまなシチュエーションで試乗する機会がありました。おそらく多くの人がもっとも長い時間乗るであろうドライ路面での印象はびっくりするほど高いものでした。それは先に雪道で試乗を行っていたからです。多くのスタッドレスタイヤは、ドライ路面での動き始めに特徴的な動きを示すものです。動き始めというのは加速時にアクセルを強く踏んだとき、減速時にブレーキを強く踏んだとき、ステアリングの切りはじめなど、タイヤによじれが起きる瞬間のことです。スタッドレスタイヤは、タイヤをしなやかに設計しているので、よじれが大きくなりタイヤの加速や減速、コーナリングの反応がゆっくりとしたものになりますが、「ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド」はタイヤの構造をさほど柔らかくしなかったことで、そうした領域での反応もよく、レスポンスの高いフィーリングを実現しています。

とくにショルダー部分のパターンデザインをサマータイヤと同じくしているため、ステアリング切りはじめのレスポンスはよく、微小舵角でクルマが動き始めてくれるので、高いウインター性能を有していることを忘れてしまうくらいです。またショルダー部分がしっかりしているのはラフロードを走る際も安心感があります。日本の道路では未舗装路はほとんどありませんが、工事中の路面や未舗装の駐車場などではショルダーブロックのしっかりさが安心感を生んでいます。

■雨の日、ウェットでの性能は?

「ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド」はセンター部分に2本配置された真っ直ぐなグルーブ(溝)から、斜めに外側に向かって太いグルーブが配置されています。この斜めのグルーブはウエット路面時の排水性を担っています。排水性を確保するため「ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド」は装着時に回転方向が指定されています。ウェット時の試乗でも十分なグリップが確認できたので、排水性に問題はないと言えます。

以前、「ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド」は「ベクター フォーシーズンズ」というネーミングで販売されていました。この時代は輸入品だったのですが2016年からはメイド・イン・ジャパンとなりました。メイド・イン・ジャパンになってからは、サイドウォールに冬用タイヤであることを示す「SNOW」の刻印が刻まれ、冬用タイヤでなければ走れないような規制が行われている場合でもスムーズにチェックを済ませられるようになりました。用意されるサイズも145/80R13〜235/50R18まで44種と豊富です。17インチ、18インチサイズにはエクストラロード(XL)規格に準じたモデルも用意され、車重の重いクルマにも対応しています。

「ベクター フォーシーズンズ ハイブリッド」を選ぶことがコスト面で非常に有利だという話は理解していただけたと思います。でもメリットはそれだけではありません、たとえばウインターシーズン初期に突然雪が降った場合など、急いでタイヤを交換したり、買ったり……とそんな面倒なことはせずに、いつも同じ涼しい顔でクルマに乗って出かけられます。世間があたふたしているときに、なにくわない仕草でクルマに乗って出かける……ちょっとカッコイイですよね。

(諸星 陽一)

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<サイズラインアップ>
18インチ
225/40R18 92H XL
215/45R18 89H
225/45R18 91H
235/50R18 101H XL

17インチ
215/45R17 91H XL
225/45R17 91H
215/50R17 95H XL
215/55R17 94H
225/55R17 101H XL
215/60R17 96H

16インチ
195/50R16 84H
195/55R16 87H
205/55R16 91H
175/60R16 82H
195/60R16 89H
205/60R16 92H
215/60R16 95H
205/65R16 95H
215/65R16 98H

15インチ
165/50R15 73H
165/55R15 75H
185/55R15 82H
165/60R15 77H
185/60R15 84H
195/60R15 88H
175/65R15 84H
185/65R15 88H
195/65R15 91H
205/65R15 94H
205/70R15 96H

14インチ
155/55R14 69H
165/55R14 72H
155/65R14 75H
165/65R14 79H
175/65R14 82H
185/65R14 86H
165/70R14 81S
175/70R14 84H
185/70R14 88H

13インチ
155/65R13 73H
165/65R13 77H
155/70R13 75H
145/80R13 75S
155/80R13 79S

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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